診療案内

外反母趾手術

外反母趾の矯正術

外反母趾は、足の親指の付け根が内側に突出して親指が外側に曲がって痛くなる変形です。指の付け根の骨の横アーチが崩れて、横扁平足になることが主な原因です。
治療は、変形が軽度の場合は装具や専用の中敷きで痛みを軽減できますが、中等度以上の変形は手術で治します。手術方法は、変形の度合いに応じて矯正骨切術や腱靭帯の移行術を組み合わせます。手術後は、形の良い足となり痛みも軽減します。
当院では、足指のつまむ力を温存して、日本人特有の草履の履きやすさにも配慮した手術を工夫しています。

手術方法

Mann変法

変形が比較的強い例に対して選択している手術方法です。
母趾の付け根の骨(第一中足骨)を遠位内側の出っ張りを削り、近位でドーム状に骨切りして矯正後に特殊なネジ2本で固定し、母趾内転筋(鼻緒をつまむ力の筋)を母趾の基節骨から切り離して、中足骨の頸部に開けたトンネルに通して固定します。

Hammond法

変形が比較的軽度の例に選択している手術方法です。母趾の付け根の骨(第一中足骨)の遠位頸部で小さな三角形になるように骨を切除し、外側に少しずらして特殊なネジとピンで固定します。