お悩みの症状はありませんか?
お悩みの症状はありませんか?
case 1
手が痺れていて心配です。
手が痺れる病気は手根管症候群、肘部管症候群、頚椎症、脳の疾患が考えられます。一番多いのは手根管症候群です。典型的なパターンは、更年期の女性が朝方に手が痺れて目が覚めます。頚椎症の場合は首を動かすことで手に電気が走るような痺れが出ます。肘部管症候群は肘を曲げていると小指側が痺れてきます。これらの疾患に当てはまらない場合には脳の疾患を考えます。
考えられる病名
○手根管症候群
○肘部管症候群
○頚椎症
○脳の疾患
手根管症候群の場合は、手根管内の神経圧迫が原因なので圧迫を改善する指のストレッチを指導し、ビタミンB12を内服します。ステロイドを注射することもあります。肘部管症候群も肘の過度の曲げすぎを控え、ビタミンB12を内服します。改善しない場合は神経の圧迫を取り除く手術を考えます。頚椎症の場合は首に負担のかからない生活指導を行い、痛みや痺れを改善させる薬で経過をみます。
case 2
手や指が痛み、
うまく動かせないのですが。
一番多いのは50・60・70代で、手の腫れを伴う腱鞘炎です。指がカクっと曲がって伸びなくなる状態をばね指といいます。
考えられる病名
○腱鞘炎
ばね指は、スプリントという簡便なギプスを夜間に装着し、指の曲がりを矯正し、指を伸ばすストレッチを行います。腱鞘炎が明確ならステロイドを細い針で腱鞘内に注射すると症状は改善します。改善がなければ手術で腱鞘切開を行います。糖尿病のコントロールが悪い方は治りも悪くなります。
case 3
立ち座りや階段の
昇り降りの時、
膝の内側が痛いのですが。
特に怪我とかはしていないのに、中年期以後、立ち座りや階段の昇り降りで膝の内側が痛い方が増えています。もしかしたら、O脚変形が原因の変形性膝関節症や半月板損傷かもしれません。
考えられる病名
○変形性膝関節症
○半月板損傷
専門医の診察とレントゲン、MRI検査などで早めに診断をすると、それ以上悪化させない様々な治療法があり、一生涯自分の膝関節を温存できる可能性が高まります。特にシルバー世代でも力仕事やスポーツ、和式の生活の継続を希望される方は、ぜひお早めにご相談ください。
case 4
肩が痛くて挙がりません。
50肩(正しい病名は肩関節周囲炎)や腱板断裂が多いです。肩が挙がらない、夜中に痛む、服の着替えや棚のものが取れないなどの多彩な症状をきたします。診察とレントゲン、エコーで診断します。必要に応じてMRIを行い、診J断を確定します。
考えられる病名
○50肩
(正しくは肩関節周囲炎)
○腱板断裂
50肩と腱板断裂は同じような症状ですが、はじめは潤滑作用のあるヒアルロン酸を肩に注射して、リハビリで固まった肩を少しずつほぐすように動かしていきます。場合により痛み止めの薬や湿布も使います。少しずつ良くなりますが、改善しない場合には麻酔をかけて固まった肩関節を動かしたり、内視鏡手術で切れた腱板を修復したりします。この治療には数週間の入院が必要です。
case 5
階段を昇ったり、重いものを運んだりすると
胸が圧迫されるように苦しくなります。
左肩や顎の方まで重苦しくなることもあります。
安静にすると5~10分ほどで症状は治まります。
典型的な、“労作性狭心症”が疑われる症状です。心臓の筋肉を栄養している冠動脈が動脈硬化によって狭窄し、胸が苦しくなる発作を起こす代表的な病気です。
考えられる病名
○労作性狭心症
case 6
胸がドキドキしたり、
脈が抜けたり跳んだり
することがあります。
大丈夫でしょうか?
心臓のリズムが乱れたり、脈が不規則になったりする病気を不整脈といいます。何らかの不整脈が疑われる症状です。不整脈にはいろいろな種類があって、放置しておいても問題ないものもありますが、治療を要する不整脈もあり、一度受診をお薦めします。
考えられる病名
○不整脈
case 7
しばらく歩くと、
ふくらはぎが張って
痛くなります。
しばらく歩くと足が張り痛くなって歩けなくなり、休むと数分で症状が消失するという症状は、間欠性跛行と呼ばれます。間欠性跛行は、腰部脊柱管狭窄症など、整形外科の病気でもなることがありますが、足の動脈が狭くなったり詰まったりして、足の血流が悪くなる閉塞性動脈硬化症という病気でも認められます。特に、タバコを吸う、糖尿病がある、高血圧がある、コレステロールが高いなどのリスク因子を有している患者さんの場合には、閉塞性動脈硬化症を疑う必要があります。
考えられる病名
○間欠性跛行
○閉塞性動脈硬化症
case 8
少し歩くだけでも
息切れしてしまうのですが。
息切れは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など肺の病気でも出現しますが、心不全など、心臓の病気でも認められる症状です。もともと心疾患の既往のある方、症状が悪化している方、体重が増加傾向にある方、むくみを伴っている方などの場合は、より積極的に心不全を疑う必要があります。症状が続く場合は、受診してみてください。
考えられる病名
○慢性閉塞性肺疾患
(COPD)
○心不全