診療案内

DPC(包括評価制度)

DPCとは、病名や治療内容に応じ、国が定めた1日当たり定額の医療費を基本として、入院全体の医療費を計算する方式です。DPC変更以前は、「出来高方式」といって、治療で使用した検査、投薬、注射などはその量に応じた医療費の請求を行なっていました。DPCは、国の医療政策により、平成15年度から大学病院等の急性期病院を中心に導入されたものです。
当院は、厚生労働省の指定により、疾病別による包括評価制度(DPC)を採用しております。

入院医療費の計算方法 DPC方式

出来高方式と包括評価(DPC)方式

【DPC医療費の計算式】=【包括評価の医療費】+【出来高評価の医療費】
【包括評価の医療費】=【国が定める1日当たり入院点数】×【入院日数】×【医療機関別係数】※注1

※注1 医療機関別係数は、病院の機能や看護配置などに応じ病院ごとに設定されます。(国が設定)
※注2 画像検査の一部技術料、1,000点以上の処置、退院時処方などは出来高評価の医療費となります。

Q&A

  • 全ての入院がDPC制度の
    対象となりますか?

    A一般病棟に入院する患者さんは基本的にDPCの対象ですが、下記に該当する患者さんはDPC制度の対象外となり、現行の出来高方式での計算となります。
    【当院で該当するもの】
    (1)治験、労災、公害、自費、交通事故で入院する場合
    (2)病名とその治療内容の組みあわせにより、DPCの対象とならない場合
    (3)入院期間が一定の期間を超えた場合(一定期間を超えた日から出来高方式での計算になります。)

  • 入院中に病名が
    変更になった場合は
    支払額はどうなりますか?

    A検査や治療が進むにつれ、入院途中で病名が変わった場合は、包括評価の医療費が変更されますので、入院中に途中までの医療費をお支払いされている場合には、退院時に過不足分を調整します。このため、退院の月だけ請求金額が高額になったり、低額になったりすることがあります。ご了承ください。

  • 医療費の支払い方法は
    変わりますか?

    A支払い方法はこれまでと変わりません。者さんへの医療費の請求は、月1回(退院時または翌月繰越入院の場合は月の11日以降)となります。

  • DPCで医療費は
    高くなりますか?

    A出来高方式での計算に比べ病名によって高くなる場合もあれば、安くなる場合もあります。DPCでは、入院期間(日数)・病名に応じて段階的に1日当たりの医療費が変わる仕組みになっています。

  • 高額療養費の取扱いは
    変わりますか?

    A高額療養費制度は、これまでと変わりません。

  • 入院中の食事代は
    変わりますか?

    A食事代についても、これまでと変わりません。